2011年4月16日土曜日

金の雨降るハンガリーの春

ぽかぽか陽気、すっかり春です。
前回ご紹介した冬追い祭りから気持ちのいいお天気が続いています。

午後からの授業が多いんですが、外に出るとあーもう授業行かなくていいかなー(笑)とか思ってしまいます。や!さぼってませんよ!毎回頑張って戦ってますよ!

ハンガリーでは桜ののうな花をよく見かけます。
日本の桜と同じ品種かはわかりませんが、まるで日本にいるような気分です。日本の桜より細身の樹が多いですかね。

桜もいいですが、ハンガリーの春の花はこちらのお花です。
この花はArany eső。

アラニーエシューと読むのですが、ハンガリー語に翻訳すると“金の雨”っていう意味なんです。どうです~素敵じゃないですか~?w

色がとっても鮮やかなので、街のあちこちで存在感を示しています。
青い空と金のコントラストが大好きなんです。

日本の春は桜が代表するようなふんわりしたイメージですが、ハンガリーの春は長い冬が終わり、全ての生き物が生き生きと活動しだす、そんなダイナミックなイメージです。


2011年4月15日金曜日

ハンガリーのなまはげ?冬を追い払うBusójárás

日本もようやく暖かくなり、春めいた陽気になってきたようですね。ハンガリーはというと、3月中旬からぐっとあたたかくなり、今では昼に25℃近くまで気温が上がる夏のような天気です。


ヨーロッパの冬は東北っこの私でも驚愕の寒さで長く凍えていましたが、春になったとたんに街が色づき、晴れの日はそれだけで美しいと感じます。


しかし不思議なほどに急に冬から春になった気がするのですが、それにはBusójárás(ブショーヤーラーシュ)というお祭りが関係していると思います。



この祭りはペーチからバスで2時間程度のところに位置するMohács(モハーチ)という街で行われ、UNESCOの世界無形文化遺産にも登録されている伝統あるものです。また、ハンガリー人にとってモハーチは特別な意味を持つ街でもあります。


1526年、当時ヨーロッパに向けて勢力を拡大していたオスマン帝国とハンガリーが戦闘をした場所であり、この戦いでハンガリー軍は敗北しました。ここからハンガリーは150年にわたるオスマン帝国による統治下におかれます。
そのことを象徴するように、モハーチには“トルコ風の”建築物が多数残されています。
こちらの教会もどことなくモスクっぽい。

教会の向かいにあるこちらの建物(おそらく町役場)もイスラームな香りがします。


ハンガリーにとって重要な歴史的意味をもつモハーチで行われる冬の祭り、Busójárás(ブショーヤーラーシュ)とはどんなお祭りなのでしょうか?

3月上旬には“灰の水曜日”というカトリック教会の行事があり、ヨーロッパ各所でカーニバルなどが開催されます。しかしBusójárásはカトリックの行事に関連したものではなく、スラヴ民族の春の訪れを祝う行事に由来しており、ハンガリー国内では唯一モハーチでのみ行われます。

Busójárásは、Busóと呼ばれる男達が仮面をつけて変装して街を練り歩くお祭りで、その容貌がすごい!
どーーーーーーーーん!!!!!!!